ポケットの恋
「ごめんなさい…失礼ですけど…あたし南部さんのこと勘違いしてました」
「え…?」
「幸日のこと…心配してくれてるのわかってたけど…どこかに自分が幸日と関われたらみたいな下心があるのかなって…ごめんなさいごめんなさい!!」
南部が思わず憮然とした表情になったのを見て、真実は勢いよく頭を下げた。
「てもそんなんだったら自分が幸日の部屋泊まるとか言うはずだし…だから…ほんっとごめんなさい!あたし…なんにも理解できてなくてっ」
頭を下げたまま言う真実に、南部は苦笑する。
「そんな風に言われるとキツイな。幸日ちゃんと関わりたいのは事実だし。それに、秋田さん、謝る必要全然ないと思うよ。男なんて疑ってかかるのが正解」
最後に「疑わなくても古谷はいいやつだけど」とぼそりとつけたして持ち上げたのは、昼間のお礼を折り込んで、だ。
聞こえなかったのか、無視したのか、真実はそれには触れず、小さく吹き出した。
「え…?」
「幸日のこと…心配してくれてるのわかってたけど…どこかに自分が幸日と関われたらみたいな下心があるのかなって…ごめんなさいごめんなさい!!」
南部が思わず憮然とした表情になったのを見て、真実は勢いよく頭を下げた。
「てもそんなんだったら自分が幸日の部屋泊まるとか言うはずだし…だから…ほんっとごめんなさい!あたし…なんにも理解できてなくてっ」
頭を下げたまま言う真実に、南部は苦笑する。
「そんな風に言われるとキツイな。幸日ちゃんと関わりたいのは事実だし。それに、秋田さん、謝る必要全然ないと思うよ。男なんて疑ってかかるのが正解」
最後に「疑わなくても古谷はいいやつだけど」とぼそりとつけたして持ち上げたのは、昼間のお礼を折り込んで、だ。
聞こえなかったのか、無視したのか、真実はそれには触れず、小さく吹き出した。