ポケットの恋
「だってさ…あんたのことだから゛真実ちゃんに迷惑だし…゛とか言うだろうなって。だからこうやって泊まれるようになるかわかんなかったし…久し振りじゃない二人でお泊りみたいなさあ…こんな時だけど何て言うか…嬉しい…い゛っ?!」
真実は思い切りのけ反った。
妙に動かしにくくなった首を必死に動かして後ろを振り返る。
原因はすぐにわかった。
幸日が思い切り真実に抱きついている。
「ななななな何よ!どっ…したのよ!」
「真実ちゃんだーいすき!」
「はっ…なにょまはげ!」
「へへー」
狼狽する真実に幸日はしばらく、幸せな顔で抱き着いていた。
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