ポケットの恋
「ひゅーっかぁーっこいい」
古谷が茶化すように言う。
そして次田がまた何か言おうとしたのを
「あ!先輩!秋田に電話して、秋田の番号だけでも教えていいか聞いてみます?」
という言葉でさりげなく黙らせた。
当然次田はそれに食いつく。
こういう所が南部が古谷と友人でいたいと思える理由でもあった。古谷は南部をからかうのが趣味であるきらいがあるし、それで迷惑することもしょっちゅうだ。
でも古谷は南部が本当に嫌だと思うことはしない。
からかえる所までからかって、ある一線からは踏み込んで来ない。その間合いは南部にとって付き合い易いものだった。
当然、からかうことをやめてくれれば最高なのだが。
そして多分、次田たもそういう一線は理解している。
今も本当に南部がやめて欲しいと思ったから古谷の話にのったのだろう。
そういうとこ、妙に聡い人達だよな、と南部は苦笑する。
ただ、
「南部のがイメージいいから秋田に電話してくんね?」
という古谷の一言で、その思考は一気に吹き飛んで行った。
「するか!お前がしろ!」
古谷が茶化すように言う。
そして次田がまた何か言おうとしたのを
「あ!先輩!秋田に電話して、秋田の番号だけでも教えていいか聞いてみます?」
という言葉でさりげなく黙らせた。
当然次田はそれに食いつく。
こういう所が南部が古谷と友人でいたいと思える理由でもあった。古谷は南部をからかうのが趣味であるきらいがあるし、それで迷惑することもしょっちゅうだ。
でも古谷は南部が本当に嫌だと思うことはしない。
からかえる所までからかって、ある一線からは踏み込んで来ない。その間合いは南部にとって付き合い易いものだった。
当然、からかうことをやめてくれれば最高なのだが。
そして多分、次田たもそういう一線は理解している。
今も本当に南部がやめて欲しいと思ったから古谷の話にのったのだろう。
そういうとこ、妙に聡い人達だよな、と南部は苦笑する。
ただ、
「南部のがイメージいいから秋田に電話してくんね?」
という古谷の一言で、その思考は一気に吹き飛んで行った。
「するか!お前がしろ!」