ポケットの恋
23
それから、丁度一週間がたった。古谷は真実のバイト先のカフェに足を運んだ。
変わらずに幸日の送り迎えは続いているが、幸日よりも一時間はやく講座を終えたので、暇つぶし、という名目で、やはり本当の理由は、真実ともう一度話し合うことだ。
幸日の方は、講座が終わったらメールで連絡を入れる手筈になっている。
何となく店に入りづらくて、古谷は店の外から中の様子を窺った。今日は真実がバイトをいれている筈の曜日だ。
だから、店内に真実の姿が無かった時、思わず声が漏れた。
少しでも自分との接点を無くしてしまいたいのだろうか。
もう二度と会わないつもりなのか。
血が普段に無いその存在を感じさせて、嫌な感じに頭がざわつく。
そこまで考えた時、ああ、と思わず声が漏れた。
厨房にいる可能性だって十分にある。
別に変じゃないと、言い聞かせるように古谷は扉を開いた。
いらっしいませ、と声をかけたのは、カウンターに出ていた明日美だ。
変わらずに幸日の送り迎えは続いているが、幸日よりも一時間はやく講座を終えたので、暇つぶし、という名目で、やはり本当の理由は、真実ともう一度話し合うことだ。
幸日の方は、講座が終わったらメールで連絡を入れる手筈になっている。
何となく店に入りづらくて、古谷は店の外から中の様子を窺った。今日は真実がバイトをいれている筈の曜日だ。
だから、店内に真実の姿が無かった時、思わず声が漏れた。
少しでも自分との接点を無くしてしまいたいのだろうか。
もう二度と会わないつもりなのか。
血が普段に無いその存在を感じさせて、嫌な感じに頭がざわつく。
そこまで考えた時、ああ、と思わず声が漏れた。
厨房にいる可能性だって十分にある。
別に変じゃないと、言い聞かせるように古谷は扉を開いた。
いらっしいませ、と声をかけたのは、カウンターに出ていた明日美だ。