ポケットの恋
案の定、真実は一瞬にして眉を釣り上がらせた。
「は!?頭おかしいんじゃないの!?悪いけど、あたしは誰かを追いかけて進路決めるような乙女思考は持ち合わせてないの。そうじゃなくても、あんたの事なんかすっからかんと忘れてたわ!だいたいなんなのよ、あんた。さっきも人の帰宅時間にいちいち口出してきて!あんたにはまるっきり関係のない話でしょ!」
「心配だったからでしょ。さっきも言ったけど、何があるかわかったもんじゃないだろ。仲良しじゃん。心配するよ普通」
古谷のいつになく真剣な顔を見たからか、真実はぐっと言葉を詰まらせた。
でも仲良しをつっかかりの鍵にすることにしたらしい。
「あんたとあたし、仲良しじゃないでしょ」
「…そーう?」
自業自得だ。
幼い自分に望めること等ありはしないが。
今だったらしないのに。
栓ないことを考えていたら無言になっていた。
「…どうしたのよ」
真実が不審そうな声を出す。
「なんでもなーいっ真実ちゃんかわいいなぁーと思って!」
真実は思い切り硬直した。
古谷はにっこり笑って首を傾げてみせる。
それで我に帰ったらしい。
「は!?頭おかしいんじゃないの!?悪いけど、あたしは誰かを追いかけて進路決めるような乙女思考は持ち合わせてないの。そうじゃなくても、あんたの事なんかすっからかんと忘れてたわ!だいたいなんなのよ、あんた。さっきも人の帰宅時間にいちいち口出してきて!あんたにはまるっきり関係のない話でしょ!」
「心配だったからでしょ。さっきも言ったけど、何があるかわかったもんじゃないだろ。仲良しじゃん。心配するよ普通」
古谷のいつになく真剣な顔を見たからか、真実はぐっと言葉を詰まらせた。
でも仲良しをつっかかりの鍵にすることにしたらしい。
「あんたとあたし、仲良しじゃないでしょ」
「…そーう?」
自業自得だ。
幼い自分に望めること等ありはしないが。
今だったらしないのに。
栓ないことを考えていたら無言になっていた。
「…どうしたのよ」
真実が不審そうな声を出す。
「なんでもなーいっ真実ちゃんかわいいなぁーと思って!」
真実は思い切り硬直した。
古谷はにっこり笑って首を傾げてみせる。
それで我に帰ったらしい。