ポケットの恋
「秋仁君さぁ、メール返信来た?」
明らか酔っている態で、古谷は聞いてきた。
今相手にしたくないタイプの酔い方だな、こいつ。
「あ、今嫌な酔い方してんなーって思ったでしょ。ダメだよー?ちゃんと経過教えてくれなきゃ。誰のおかげでメール出来たと思ってるの?」
酔っ払っているくせに、嫌なところではっきりしているのがいやらしい。
でも、と南部は思った。
古谷は酒につよい。
強いといえば南部の方が強いのだが、酒に流されないという意味で古谷は強いのだ。
どんな時でも、自分をなくさない程度にしっかりと酒の量を調節するタイプだ。
なにも見せて来ないとはいえ、何かあったな。
「来た」
さらっと返す。
古谷が目を剥いた。
「はっ!?おまえいつ!?」
「メール送った次の日」
古谷の目が陰湿な光を帯びる。
「おまえさぁ…ありえないよね?一応俺キューピッドでしょ?」
言いながら人のビールに、そこにあったマヨネーズを入れてきた。
「ぉ…何してんだ!」
「美味しいよ?」
にっこり笑って首を傾げる。
そして有無を言わさず口に流し込まれた。
案の定な味に思い切りむせる。
明らか酔っている態で、古谷は聞いてきた。
今相手にしたくないタイプの酔い方だな、こいつ。
「あ、今嫌な酔い方してんなーって思ったでしょ。ダメだよー?ちゃんと経過教えてくれなきゃ。誰のおかげでメール出来たと思ってるの?」
酔っ払っているくせに、嫌なところではっきりしているのがいやらしい。
でも、と南部は思った。
古谷は酒につよい。
強いといえば南部の方が強いのだが、酒に流されないという意味で古谷は強いのだ。
どんな時でも、自分をなくさない程度にしっかりと酒の量を調節するタイプだ。
なにも見せて来ないとはいえ、何かあったな。
「来た」
さらっと返す。
古谷が目を剥いた。
「はっ!?おまえいつ!?」
「メール送った次の日」
古谷の目が陰湿な光を帯びる。
「おまえさぁ…ありえないよね?一応俺キューピッドでしょ?」
言いながら人のビールに、そこにあったマヨネーズを入れてきた。
「ぉ…何してんだ!」
「美味しいよ?」
にっこり笑って首を傾げる。
そして有無を言わさず口に流し込まれた。
案の定な味に思い切りむせる。