ポケットの恋
「で!次はいつ会うのかな?告白だよね?しないはずないよね?はいすくぅるらぶ位には昇格する予定だよね?」
南部は大きく溜め息をつく。
「おまえさぁ?自分で作った良い空気自分でぶち壊すなよ…」
髪をぐしゃっと掻きあげながら言うと、だってーと古谷は南部のベッドに寝転がった。
「なんか真面目になれないんだって俺。なんか我ながら似合わん。」
古谷は着ていたジャケットを脱いで続けた。
「お泊りしていい?」
ちゃらけた笑顔に苦笑する。
「勝手にしろ。」
この後どっちがベッドに寝るかで揉めるんだろうな。
頭が重い…。
だけどなんだかんだ言いながらこんな生活も悪くないのだろうと南部は思った。
それもいつものことだった。
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