ポケットの恋
「で…なんで……あんたがいるのよ!!」
「秋田うるさい。病人寝てんのよ?」
「あ…ごめ…」
真実は慌てて口を押さえる。
八つ当たりの矛先は幸日に向かった。
「幸日、こいついるの知ってたわけ!?」
小声で怒鳴るという器用な真似をして見せる真実に、幸日は眉を曇らせる。
「う…うん…南部さんの携帯からよし君が電話してくれて…」
「なんでそれを言わない!!」
「だ…だって!南部さん風邪って聞いてどうしたらいいかわかんなくて…」
「だぁーっ!もう!!」
「そ…そんなにいうならついて来なくてもよかったもんっ。真実ちゃんがついて来るって言ったんだよ!?」
南部を起こさないようにか、幸日は無声音で言い返した。
「はぁ!?あんたねぇ、男二人と密室で、何されるかわかったもんじゃないでしょうが!なんかあったらどう対処するつもりだったの。古谷はもちろんのこととして、南部だってどんなやつだかわかんないわよ」
真実も無声音で対抗する。
色んな意味での怒りが横滑りして、南部は呼び捨てになった。
「なっ…!真実ちゃん!!」
思わず大きな声があがった。
「ちょ、戸田シーッ」
「あんたの声がでかいわ!」
「秋田うるさい。病人寝てんのよ?」
「あ…ごめ…」
真実は慌てて口を押さえる。
八つ当たりの矛先は幸日に向かった。
「幸日、こいついるの知ってたわけ!?」
小声で怒鳴るという器用な真似をして見せる真実に、幸日は眉を曇らせる。
「う…うん…南部さんの携帯からよし君が電話してくれて…」
「なんでそれを言わない!!」
「だ…だって!南部さん風邪って聞いてどうしたらいいかわかんなくて…」
「だぁーっ!もう!!」
「そ…そんなにいうならついて来なくてもよかったもんっ。真実ちゃんがついて来るって言ったんだよ!?」
南部を起こさないようにか、幸日は無声音で言い返した。
「はぁ!?あんたねぇ、男二人と密室で、何されるかわかったもんじゃないでしょうが!なんかあったらどう対処するつもりだったの。古谷はもちろんのこととして、南部だってどんなやつだかわかんないわよ」
真実も無声音で対抗する。
色んな意味での怒りが横滑りして、南部は呼び捨てになった。
「なっ…!真実ちゃん!!」
思わず大きな声があがった。
「ちょ、戸田シーッ」
「あんたの声がでかいわ!」