クリスマス大・戦争!!
な、なんですの! この女。

急に後ろから現れたと思ったらイツキ様に軽々しく近付いて。



「ちょっとー、どうして置いていくの! 一緒に帰ろうよー」


「何言ってんだよ、準備が遅いから悪いんだろ?」


「あたし、急いだもん! ちょっとくらい待ってくれても……」



後ろから来た、女がわたくしに“やっと”気が付きましたわ。


うーん。 イツキ様より背が低くて、なんだかパっとしない女ですわ。



「……… 知り合い?」


「んー、なんか急に声掛けられた」


「そっか。 じゃあ、あたしは先に行っているね! 電車で待っているから、絶対一緒に帰ろうね!」


「わかった、わかった。 いいから先行ってろ」


なによ、この女。
北校だからってイツキ様に馴れ馴れしいですわ。


それでもって、彼女って訳でも無さそうですわね……






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