クリスマス大・戦争!!
クッキーの秘密
――― Itsuki.
「あっ、お疲れ」
「どーも」
なんだったんだ、さっきの。
ここ何日か見掛けるやつだとは思ったけど、まさか…… 告白してくるとは。
「どうだった? 疲れた?」
「まーな」
俺の隣にいるやつは、俺の気持ちに全く気付いてねーし。
あの女が持っていたクッキー。
……… うまそうだったな。
ある、ここら辺では結構有名な店のだよな。
6枚入りで1万近くするとこのだよな。
それが20枚入りって……
やっぱりもらっとくべきだったか?
「ねえ、あの子…… クッキー、持っていたよね?」
「だな」
……… なんだ、お前も気付いていたんか?
だったら貰ってくるべきだったか?
まおは好きだもんな、クッキーとか。
「あれって高いとこのだよね!」