こぉちゃん。
プロローグ
あたし、セックス嫌いじゃない。
‥ううん、むしろ、好き。
あ、名誉のために一応言っとくけどね、誰でもいいわけじゃないからね?
唇が耳に触れて、『愛してる』って囁いてくれることとか。
腕の中で鳴いてる時だとか。
乱暴に、それでいて壊れ物を扱うように抱き締められてる時だとか。
唯一あたしを満たしてくれる。
目に見えて分かる愛情しか信じられない歪んだあたしの心を、唯一満たしてくれる時間だから。
行為だから。