紺色のセーラー服
〜1〜
~Meika
「はっ?また?」
『課題も十分にやれない人を、帰せるわけがないでしょう!』
くっそぉ…。
また、また、補習。
「課題、やればいいんですよね?」
半ば諦めた様子で問い掛けると、当たり前だ、とでも言うような顔で先生は頷いた。
心の中で舌打ちをして、筆箱を鞄から取り出して数学の教科書を机の中から引っ張り出した。
――ガラガラ
荒々しく教室を出て、四組の教室への廊下を歩く。
みんな楽しそうに下校中。
そしてあたしは補習だ。
――ガラガラ
弱々しい教室のドアを開けて見渡すと、ほとんど学校に来ていないような人や悪いことをやらかしている問題児ばかり。
補習には、こんなヤンキーしかいないのか…。
渋々端の席に腰を下ろして頬杖をつく。