The god of death
私が知る限り、私という人間には恋人と呼べる甘い関係の人はいない。
そして寝顔でも分かる、こんなに綺麗な顔立ちの男友達もいない。
『…あ、玄関…』
鍵を掛けないで寝てしまったとか…?
いや、女の独り暮らし。
そんな馬鹿な真似はしない…はず。
…大丈夫。
ちゃんとチェーンも掛かってる。
あれ?
あの人が掛けたってパターンも考えられるのか。
『…』
だめだ、朝って言うのもあって頭が働かない。
こういう時ってどうすればいいんだろ。
『…コーヒーでも飲むか』
うん、それから考えよう。
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