The god of death




『…アナタを連れ込んだ覚えはありません』



「本人がそうだって言ってんだからそうなんだよ。頭悪いの?」



『ッ…』









な、んなんだコイツ!




確かに顔はいい!
それは認めるっ!




けど…けどッ!














『何なのよ…変なのが湧いたと思ったら猫ちゃんはいないしッ』



「…いんじゃん」



『は?』



「ここに」



『…はあ?』



「はぁじゃねえよ」













駄目だ、この人性格だけじゃなくて頭もおかしい人だ!










『…み、見逃してあげるから出ていって』



「…ヤダ」



『はぁ!?…ッもう』













ペロッと舌を出す男にイラッとしてそれを鎮めようとその場に座り込む。




…と、男の足が目に入った。

















『ねえ、それ…どうしたの?』



「何」



『足!…怪我してんの?』















ズボンから覗くのは白い包帯。




うっすら赤く滲んでいた。









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