The god of death
「怪我してんの。見れば分かるだろ、お前やっぱ馬鹿?」
『馬鹿馬鹿言うな!!馬鹿!』
「あー、はいはい」
でも、同じだった。
黒猫に昨日手当てした足と。
まさか、そんな馬鹿みたいな話が…
『…その怪我どうして?』
「は?見てただろお前」
『ッ!…あ、アナタ黒猫!?』
「違ぇよ馬鹿」
『違うのっ!?』
そうだよ、って言うタイミングだよね!?
だったらこの不可解な状況も理解出来るしっ
…いや、黒猫が人間にだなんてそっちのが不可解だけどもっ。
『ああ…ワケ分かんない…』
「…確かに昨日は猫だったな」
『…え?』
男の口から零れる更に不可解な言葉にクエスチョンマークが頭上に乱舞した。
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