The god of death
『え…え?』
「昨日アンタが下手くそに包帯巻いたのは俺」
『下手くそって…』
「ただ、一時的に俺はあの中に入ってただけであって猫じゃねえ」
『入ってたって…』
「あいつは寿命だったからな」
『…寿命…?』
駄目だ、説明足りなさ過ぎ…
『すみません…分かり易く…』
「馬鹿」
『さっきので分かれって言う方が無理よ!』
「頭凝り固まってんじゃねえの?…まあいい、本当なら教えてやる義理もないんだが」
…そう言ってそいつが話始めたそれは、私の今まで生きてきた範疇にない話だった。
.