The god of death
…だからこそ、私はコイツとの同居生活を受け入れたんだけど。
「サカナ、苦手」
『じゃあ食うな!』
「内臓取り除いとけよ、ニガイ」
『アンタが言うからわざわざしっかり朝飯準備してやってるんでしょ!?』
「…出てってもいんだけど」
『…っ、分かった!ほぐせばいいんでしょ!?』
「うん」
いつもだったらトーストとかで適当に済ませるのに!
『…あ、学校行くから私』
「ガッコウ?…人間が居るとこか」
『まあ外出りゃアンタ以外みんな人間だけどさ』
「ふぅん…」
『昨日までは休みだから良かったけど。流石に学校まで来てもらう訳にいかないし』
「何でだ?」
『女子大なのよ、うち』
「ジョシダイ?」
『男は入れないの』
「…ふぅん。じゃ、イッテラッシャイ」
『ねえ…アンタ居なかったら私死ぬのよね?』
「うん」
『どうすればいいのよ!』
「あー…もううるせえ女だな」
『人生掛かってるのよ!うるさくもするわっ』
「はぁ…俺にはついてきて欲しくないんだろ?」
『そう、無理なの』
「…なら目を瞑れ」
『目?』
「早くしろ」
『何なのよ…』
コイツはあたしの命を重要視してないと思う。
絶対そうに決まってる!
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