The god of death
何分、あるいは何時間歩いたんだろう。
まるで知らない街並みに年甲斐もなくワクワクしながらひたすら虹へと足を進める。
近づける筈のないそれにただひたすら、迷いなどなく。
…けれど虹がその場所に在り続ける訳がなく、いつしか薄くなって消えていった。
『…あーあ』
これで私の冒険も終わりだな。
線路沿いに歩いていけばどこかの駅には着けるだろう。
そう思い、線路があった途中の道へと引き返した。
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