The god of death
『あんたにはコミュニケーションを取ろうと言う気は』
「ないね」
『…』
「出来るだけ静かにしといてくれ」
『何でそんなに私に興味ないわけ?少しは歩み寄ってよ!』
「お前は少し離れ気味でいろよ」
『アンタから離れたら死んじゃうでしょうが!』
「…」
『…忘れてたでしょ』
「…いや」
『…っ絶対嘘だ!って言うかいつまでこんな生活続くのよ!』
「…」
『ご飯作るの楽じゃないし食費だってタダじゃないんだからね!!』
1ヶ月、行動を共にしていると言うのに、ギンは相変わらず素っ気ない。
私が声を荒げても、それを無視してどこからか持ってきた本を静かに読んでいる。
それが更に私の怒りを増長させた。
『もう!』
「…なあ」
『…何よ』
「今日は鍋がいい」
『っ…誰が作るか!!』
たまに口を開いたと思いきや食べ物の話ばっか!
鍋なんてどこで覚えてきたのよ!
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