この気持ちを捧げたい


「俺は山田太郎…ダッセー名前だろ?」

そう言うと山田は苦笑いをした。

私はメモ帳に言葉を書いて見せた。


《そんな事無いですよ?》

「ははっ!!ありがとう!!あっ俺これでも先輩だよ。2年生。」


山田…いや山田先輩は笑った顔がとても可愛い人だ。

「ていうかさ…声…でないの?」


………あっ

……そっかあ

メモ帳で会話してたから………

変だと思うよなあ……


…………裕也以外に私が声が出ない理由を知ってる人………

いないんだよなあ……

ていうか……

あんまり教えたくない…

でも…理由を言わなきゃいっか……


私はメモ帳に言葉を書き山田先輩に見せた。


《ストレスが原因で声がでないんです。》


「そっかあ…辛いだろ?」

えっ…?


「声が出ないって……辛いだろ?」










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