この気持ちを捧げたい
嘘でしょ!?
あの人が!?
私がビックリしていると男子生徒はまだ話を続けている。
「もっと強い名前かと思ったよ!!」
「だよなー!!太郎って!!ギャハハ!!」
男子生徒が腹を抱えて笑っていると何かが割れる音がした。
ガシャーン!!!
振り向くと、あの不良が廊下の窓を鉄パイプで割っていた。そして物凄い低い声で呟いた。
「人様の名前で笑ってんじゃねーよ。」
そう呟いたかと思うと男子生徒の一人の腹を殴った。
「テメェさっきから聞いてればムカツクんだよ!!」
「うぅ…すいません…………………」
「あぁ!?すいませんですむなら総理大臣必要ないんだよ!」
そう言って周りにいた男子生徒もなぐりだした。
(…すいませんですむなら総理大臣必要ないんだよ………警察じゃないの?)
と心の中で突っ込んでみたが山田太郎の殴る蹴るはまだ続いている。
男子生徒の顔はキズだらけになっていた。