BLACK 〜それでも君に出会った〜
あたし達は車に乗り込んだ。

茉莉が助手席の翼君の隣に座った。

『他の三人は?』

『あぁ‥先に行ってる。』

あたし達は少し緊張して、車の中にはあまり会話がなかった。

静かに車を走らせて‥
しばらくして、
パーキングに入った。

車を降りて、
目の前に見えたのは、
高級ホテルの外観だった。

『独断で勝手に決めちゃったけど大丈夫?』

あたし達は、
エスコートされて最上階のフランス料理店へと入っていった。

『今日、ドレスアップして良かったね‥。』

茉莉があたしの耳元で囁いたので、しっかりと頷いた。
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