BLACK 〜それでも君に出会った〜
『それが結生ちゃんの答えなのか?』

浩司くんの真剣な眼差しは、とても澄んでいて‥
あたしの鼓動を速めた。

その鼓動を聞きながらも…あたしは冷静に考えた。

真はあたしに安心をくれた。いつも、汚れたこんなあたしの心を癒してくれたから‥自分が優しくなれた気がしていたんだ。

浩司くんはあたしに刺激をくれた。見たこともない店、アメリカのブランド、ドライブ‥。自分がいつも、前向き生きていけるような気にさせてくれた。

二つは比較対象にはなり得なかった。

全く違う魅力の持ち主だから‥。
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