BLACK 〜それでも君に出会った〜
あたしは、素直に涙を流せる真を羨ましく、
そして愛しく思った‥

初めて自分から、真にキスをした。
長い長い、幸せなキスを。

真の手が胸に伸びてきて‥
気付いたらあたしは真の下にいた。

『結生‥おまえ、大丈夫か?』

あたしは、真の目を見つめながら、

「恐がらなくていいよ?あたし、真を受けいれるから‥』

とはっきり言った。

薄れゆく記憶の残像は、
真の優しい言葉だった。

『結生、愛してる‥。』
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