BLACK 〜それでも君に出会った〜
清々しいまでに彼女は言い切った。

何人かの顔が引きつったのを
あたしは横目で見ながら、
成り行きを見守った。

『あなた、名前は?』

「金森いずみですけど。」

『この学校の校則を知ってる?』

「ある程度は知っています。
私にとってはどうでもいいものだけど。」

彼女の毅然とした態度に、
先生の方が確実に気圧されていた。
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