BLACK 〜それでも君に出会った〜
『どうでも良くはありません!
あなたはこの学校の生徒になったんですよ!!』

先生は動揺を隠せずに
声を荒げて言った。

彼女は、
対照的に冷め切って言った。

「どこの場所にいたって
私は私で、
誰かのモノではないので。
自分らしく生きようとする事は
先生にとって
そんなにもクダラナイ事ですか。」

教室中がざわめき立った。

あたしも顔には出さなかったものの、
彼女の言動に驚きを隠せなかった。

感動した、
と言う言葉が適切なのかもしれない。
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