BLACK 〜それでも君に出会った〜
二人がほぼ同時に振り返った。

一人は吸い込まれそうな程大きな目をしていて
“可愛らしい”という表現がピッタリだった。

そしてもぅ一人は
端正な顔立ちをした典型的な美人で、
少しつりあがった猫目から、勝ち気な性格が伺えた。

『今年は4人もいるのかね。』

二人の奥から、
いかにも面倒臭いと言わんばかりの、
皮肉ったような声が聞こえてきた。
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