BLACK 〜それでも君に出会った〜
正面に視線を戻した二人の背中を飛び越して、

あたしは声の主の方へ視線を向けた。

そこには、
立派な椅子に腰掛けた、小男の姿があった。

頭の天辺に頭髪がなく、
脂ぎった顔をしながら、
ギラギラした目で
あたし達を順番に見つめていた。

きっとこの人が生徒指導を取り仕切っている先生なんだろう。
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