BLACK 〜それでも君に出会った〜
『似合うじゃんっ!!』

『サマになってるじゃない。』

『うん。意外に。』

三人は口々に誉め言葉を
発してくれた。

あたしは、
上機嫌になって、
もう一度鏡を見つめた。

(頑張れる‥よね?
あたし、前を向いて歩けるよね?)

無性に、
今だったら何だって出来る気がした。

真っ黒だったあたしの髪は、

-キャラメルブラウン-

に姿を変えた。

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