BLACK 〜それでも君に出会った〜
『結生!
遅いんだけど。
さっそく寝坊かよ!!(笑)』

「ごめーん。
早めに出たんだけど。ゆっくり歩きすぎたみたぃ。」

あたしは、
三人に駆け寄りながら言った。

三人の髪の色は光に透けて、
昨日よりも明るくてキレイだった。

あたしの髪も、
同じようになびいているのだろう。

『じゃぁ、学校行こう!』

と言いながら、
茉莉は吸っていた煙草をもみ消した。

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