BLACK 〜それでも君に出会った〜
『行こう。敵の陣地に出陣だわぁ!』

クールな遥香が真剣な顔をして言うから、笑ってしまった。

「あたしなんて、黒髪から茶髪に状態悪化してるからねー。
喧嘩売ってるみたぃだよ‥(笑)」

『いや、売ってるでしょアンタ。
で、後悔は!?』

いずみがあたしに聞いた。

「ない!絶対ない!!」

『じゃぁ、何も問題なーし!!』

あたしは、三人と顔を合わせて笑った。

灰色の建物が見えてきた。

あたし達は立ち止まる事なく突き進む。

近づいてくる縛られた世界から目を逸らさずに、

強く強く
手を握り締めた。
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