BLACK 〜それでも君に出会った〜
あたしは動揺を押し隠して‥

「やだなぁ、何言ってんの?あははっ。」

乾いた笑いが、ムナシク響いた‥。

「真君が、そんな冗談言うなんて、らしくないよ?」

あたしは、何も分かっていないフリ‥
無邪気なフリをして、
その場をやり過ごそうとした。

ずっとそうやって生きてきたから、それでいいと思ってた。

誰かと深く関わって、傷ついたり泣いたりしたくなかった。

強い自分でいるためには、
ひとりぼっちが一番いいって思ったから‥

そんなあたしに、
真は向き合ってくれた。
< 91 / 159 >

この作品をシェア

pagetop