BLACK 〜それでも君に出会った〜
『冗談じゃねえよ?
初めて会った日に、告るなんて軽いと思ってるけど、俺は本気でお前と付き合いたい。』

「‥‥。
あたしのどこがいいの?
こんなあたしの‥。」

『強そうで、脆い所。』

(えっ!?)

あたしは、急に恐くなった。

自分の心の闇に、
誰かを入れる事に心底怯えていたから‥。

「ちょっと!あたし、ホントにタフな子だから、守ってやりたくなる女の子じゃないしねー。」

『本人がそう言うならそうなんだろうな。
それでもいいよ。』

‥ほらね。
やっぱり、あたしの気持ちは、誰にも分からないんだよ。
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