嘘×恋



久しぶりの学校は
あたしの顔を知っている人がチラチラと見てくる。



久しぶりに来たからかな。


単位を落としそうになっても,ちゃんと学校に来て
単位を取って,留年することはなかった。



一応,高校は卒業したいから。



「青山。久しぶりだな」



「あ…久しぶりです…」



話しかけてきた男の人は
あたしのクラスの担任。
相沢 淳也(25)



「お前…単位危ねぇぞ」



「…はい…わかってます」


「放課後。進路指導室に来いよ」



コクンと頷いて,その場を後にする。








< 11 / 167 >

この作品をシェア

pagetop