嘘×恋
――………
「…央っ…奈央っ……!!」
あ………
あたし…眠ってたんだ。
目の前には心配そうな顔をしている先生が。
「…せん…せ…??」
「奈央…大丈夫か……??」
「…なにが……??」
「いや…お前…玄関で倒れてたからさ…」
玄関で………??
あ…
急いで帰ってきたに…
倒れたのかな……??
「先生…大丈夫だよ。
ただ……玄関で寝ちゃっただけだからさ!!」
…………。
今の,ちょっと無理あったのかな??
「そうだな。」
先生は,少しだけ笑うと
あたしの頭を撫でた。