幼馴染みが担任になったら【番外編】
あたし、決心しましたっ!




ドキドキドキ………




最近、“あること”を考えて、動悸がすぐに上がってしまう。




いや、別に病気じゃないんだけど。




ただの―――




「あ〜〜〜!!! 楓っ!その手ストップ!!」




ぼーっとしていたら、突然横から伸びてきた手に、腕をがしっと掴まれた。




「何やってんのよ! みかんの塩漬けでも作る気!?」



「へっ……!?」




白衣に帽子・マスクを着用した美奈に言われて袋を見ると、確かにそこには“砂糖”ではなく“食塩”の文字が。




「あっ……ごめん……」



「ったく、彼氏のことばっかり考えてたんでしょう?」




袋を取り上げられながら、マスクと帽子の隙間から美奈の呆れたような視線が突き刺さる。





「うっ……///」





そう、まさに、“あること”とは、耀太のこと。




そして、動悸の原因は―――




「アホみたいに悩まずに、いい加減初Hぐらい、早くしてあげなさいよ」



「………」






そうです、そういうことです。




耀太との……その……そっち関係?の悩みが原因なんです。







´
< 1 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop