幼馴染みが担任になったら【番外編】





時刻はただ今3時58分。






目的のバス停で降りたあたしは、自分でも笑えるほど急ぎ足でコインロッカーまで行った。






そして待ち合わせになってるこの場所に来るのにも。






どんだけ急いでんだよっ……






そんな自分が可笑しくて可笑しくて。





何度も緩みそうになる顔を手で隠しながら。





だって一人で歩きながら笑ってたら、ただのヘンな女だもんね。





でもここに着いてからは、そんなこと言ってられないほど顔の緩みが止められなくなっている。






だって−−−






よく待ち合わせに使われるここには、あたし以外にも何人か人が居て。





さっきから楽しそうに話してる3人組の女の子達は、話の内容からして、合コンの待ち合わせっぽいし。






向こうに立ってる彼氏待ち?らしい女の人は、何度もケータイを覗いては、行き交う人波を確認してるし。






そんな中に居ると、勝手にテンションが上がるっていうか。






あたしも彼氏待ちに見えるかな?





耀太はどんな感じで来るのかな?





第一声は『お待たせ!』なのかな?






想像ばっかり膨らんじゃって、もうとにかくドキドキしっ放しなんだもん!








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