幼馴染みが担任になったら【番外編】





そんな中聞こえた、待った?っていう声に顔を上げると、ケータイを覗いていた女の人の前にいつの間にか人影が出来ていた。






スーツ姿にアタッシュケースを持った姿は、どこからどう見てもビジネスマンで。





女の人は、もうっ…なんて拗ねたように言いながらも、その腕にさりげなく自分の腕を絡ませている。






なんか、なんか、すんごいイイッ!





アレ、あたしもやってみたい!





仲良く腕を組んで去って行く2人を見ながら、あたしは一人悶えてしまった。






そうこうしているうちに、すぐ傍に居た3人組の周りが、ちょっとだけ騒がしくなった。






見れば、合コン相手が来たようで、互いにぎこちない挨拶を交わしている。






合コンか……
この初々しさもなんかいいよね……






またまたぼんやり見ていると、男の子の一人と目が合ってしまった。






途端に、あれ?君も?みたいな顔をされて、慌てて間合いを取る。






いえいえ!あたしは部外者ですからっ!






男の子は一瞬怪訝そうに首を傾げながらも、あたしの無言の行動を理解してくれたのか、すぐに会話の中に戻っていった。






あ〜、びびった……





にしても、耀太ってば遅くない?






手元のケータイに視線を落とすと、すでに待ち合わせの4時を過ぎていた。







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