幼馴染みが担任になったら【番外編】
「「???」」
泣いてたはずのあたしがいきなり笑顔になったから、2人は目をぱちくりさせて顔を見合わせている。
「…プッ…あはははっ」
なんだかそれさえも可笑しくなって、あたしはとうとう爆笑してしまった。
「な、なんだよ……」
「楓ちゃん……?」
ケラケラ笑うあたしに目を丸くする2人。
だってだって……
安心したんだもん。
ついでに、長年勘違いしてた自分が可笑しいんだもん。
こんなの笑わずにはいられないって!
「あはっ……ご、ごめっ……」
ひとしきり笑って、さっきとは180度理由の違う涙を拭いつつ、あたしはやっと落ち着いた。
………つもりだったのに。
ダ、ダメ……
やっぱ止まんない……
「クククッ……ごめっ、ツボった……」
再びヒーヒー言い出したあたしに、
「……さすが若いわね…」
麻美さんは感心したように頷き、
「意味わかんねぇ…」
耀太はぽつりとぼやいている。
だけど2人ともニコニコしていて。
さっきとは打って変わって、3人の周りには穏やかな空気が漂っていた。
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