幼馴染みが担任になったら【番外編】





「あたしね、大学の頃から9つ上の人と付き合ってるの」



「……そうなんですか…って、ええぇっ!?」






9歳も!?!
あんまりさらりと言うから、聞き逃すとこだったよ!





目を剥いて驚くあたしを見て、麻美さんはクスクス笑っている。






「楓ちゃん達に負けず劣らず凄いでしょう?」



「え…あ…いや…」





なんと答えていいのやら……





「ついでに言っちゃうとね、ウチの大学の教員だったのよ、彼」



「ええええぇっ!?
ってことは、生徒と先生だったんですか!?」



「ピンポーン♪
まあ、学部は違ったんだけどね」






な、なんと!?
超・超・超ビックリなんですけど!
まさかこんな近くに同じ境遇の人が居たなんて。





「出会った頃は教員じゃなくてまだ研究員だったんだけど、彼ってクソが付くほど真面目でね。あたしが同じ大学の学生って話したら、あからさまに距離を置かれちゃって。
だからあたし、最初嘘付いたの。自分は4回生でもうすぐ生徒じゃなくなるから付き合ってって」



「……それで、ホントは何回生だったんですか?」



「うふっ、1回生♪」





すごっ……!!
なんかよくわかんないけど、麻美さんってやっぱりすごいっ!!






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