幼馴染みが担任になったら【番外編】





しばらくあたしもそのまま大人しくしてたんだけど。





……あのぉ、もしもし?




このまま寝ちゃうの?
服は着ないの?






肌と肌が触れ合ってる部分が妙に気になってしかたない。






ど、どうしよ……






あたしは途方に暮れて、スヤスヤ寝息を立てている耀太を見つめた。







女のあたしより確実にキメ細かい肌。





長い睫毛。





すーっと通った鼻筋。





キュッと結ばれた唇。






見れば見るほど……






「……格好いい」






こんな人があたしの彼氏?





さっきHしちゃった人?







ふいに最中にちらりと見えた耀太の色っぽい顔を思い出して、顔がカァーッと熱くなる。







こんな素敵な人が幼馴染みで、元担任で、彼氏のあたしって、きっと、世界一の幸せ者だよね?






幼馴染みの耀太も、




教師をしてる耀太も、




こうして無防備な姿を見せてくれる耀太も、






「……好き…全部好き…」






あたしが心の声をぽつりと呟いたその時−−−






「……そんな可愛いこと言って、やっぱり試してんの?」






突然、目を閉じたままの耀太の口角がニヤリと上がった。







……うそっ…!?







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