恋の記
5才になった秋。
秘密の隠れ家が突然なくなった。



昨日まであった隠れ家が今日保育園から帰ってきてみたら消えていた。



僕はどうしてなくなったのかを考えるよりも先に目の前で隠れ家がなくなって泣いているまぁ君の頭を撫でながら慰めるのに一生懸命だった。



この日から僕はまぁ君と対等ではなく僕がまぁ君を守るという役が当たり前になっていった。

< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop