恋の記

第2章 好きと仲良しと憧れと

僕には小学校1年の記憶がほとんどない。



あるのはたった一つ。



ある日の給食の時間に突然泣き出したこと。



今では何が悲しかったのか、どうして不安になったのかさえ思い出せなくなったが、唯一ちゃんと記憶にある1年生の出来事だ。



そうして時は過ぎ4年生───
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