キミハスゴイヒト
『ご…ごめん。




思ってないよ。そんなこと。




でも、




なんてゆーか…




私は一切モテなかったから


ちょっと羨ましいなぁって。』






美姫菜は少し黙ってから



何かを言おうとして

口を開いた所だった。




『…っ……ごめん。


この話はまた後でしよう…。





『…っ……痛っ』




『えっ…?



ちょっと…大丈夫?』




なんかすごい辛そう…




も…もしかして?



『美姫菜もしかして



陣痛来た?』



『た…ぶん…。







お願い。




拓夢に電話かけて。




それで真希たち病院にいく準備を
してもらえる?』



『もちろん。』



その後の事は
あまり詳しく覚えてない。




ただ拓夢くんに電話したら
直ぐに飛んできて



ちびっこたちも連れて
タクシーで病院に向かって




ただ…ただ鮮明に覚えてるのは



ものすごく辛そうだった事。




それで…



今私はお産室の前にいる。


拓夢くんは
ちびっこたちと遊んでいる。



この際だから
聞いてみよう。


『ねぇ拓夢くん?



産むのってあんなに辛いのかな…』

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