キミハスゴイヒト
キーンコンカーンコン…
『じゃあまた2学期ねぇ』
『うん。ばいばぁい』
今日から夏休み。
セミも鳴いてるし
太陽は眩しいし。
夏真っ盛りだ。
でも今私の中の命は
4ヶ月…。
どうしよう。
そう思っていた所だった。
キッキキキーッ
車の急ブレーキ音と共に
鈍い音がなった。
あまりにも近くで
なったように聞こえたから
見に行ってみる。
目を疑った…。
大型トラックの前には
見覚えのある
スーツに靴。
鞄に時計。
……。
お父さん?
まさか…。
いや。まさかじゃない。
『イヤァーッ』
なんで?
どうしてお父さんが?
そう思っていると
『亜姫菜?
どうした…?
って…えっ?
』
佳那斗が驚いていると、
ピーポービーポー…
誰が通報してくれたのかは
わからないが
救急車が来て
お父さんを連れていった。
状況が飲み込めないまま
私達は病院へ向かった。