そして秘密の〜番外編〜
私がそんな事を思っていると、遠くから沖野先生の声が聞こえた。



「あっ、じゃぁ、俺が家庭科室に取りに行って来るよ」

「えっ? いいですよ、私が」

「いいって、大丈夫……じゃぁ、ちょっと行ってきまーす」



新井さんの申し出を断り、沖野先生は何かを取りに教室を出て行った。

私はぼんやり沖野先生が出て行った方を見ていた。



沖野先生は、気が付いているのかなぁ?

美雪のあんな表情。



やっぱり、ちょっと心配。

< 126 / 502 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop