そして秘密の〜番外編〜
21時30分を過ぎると、俺はソワソワして、時々窓から外を眺めていた。



もうそろそろだよな、美雪が帰って来るのは……。

母さんに言われ、一旦は考えないようにしていたけど、やっぱり心配なのには変わらない。



バンッ



家の前ではなく少し離れた所から、車のドアを閉める音が聞こえた。



タクシーで帰って来るなら、家のすぐ目の前で降りるよな?

そう思いながらも外を見ていると、しばらくして美雪の姿が見えた。



やっと帰って来たか。

時計を見ると21時50分……約束はキッチリ守ってる。

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