そして秘密の〜番外編〜
ドクン ドクン ドクン……

やけに響いて感じる俺の鼓動。



「ただいま~」

玄関から聞こえる美雪の声。



「お帰りなさい」

出迎える母さんの声。



何か2人で会話をしているようだけど、俺の耳には何も入ってこなかった。



なぁ、美雪。

彼氏、だろ?

ちゃんと付き合っている男だよな?

なのに、俺達に紹介出来ない男なのか?



それでも、おまえ……。

今、幸せなのか?

今、ちゃんと、笑えているのか?

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