そして秘密の〜番外編〜
「舞台終わった後、どっか寄り道して来たんだって?」

俺は出来るだけさり気無く訊いた。



一瞬、美雪は『ビクッ』と反応した。



ったく、怒らねぇよ。

俺は笑ってみせた。



「楽しかったか?」

そのセリフで安心したのか、美雪の表情が変わった。



「……うん。一生忘れられない日になる位、楽しかったよ」



はにかむように微笑む美雪は……本当に幸せそうだった。

< 174 / 502 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop