そして秘密の〜番外編〜
「おまえ、あいつだけじゃなくて、今までも」

そこまで言って、俺は続きが訊けなかった。



益田だけじゃなくて、弥生は俺の知らない所で、他の男からも告られてたのか?!

その度に、おまえ……なんて返事してたんだよ?

俺の事は、なんて答えてたんだよ?



「女子で訊いてくるのは、みんな真佐志の事が好きな子なんだからね」



……え?



『俺の事が好きな子』?

いや、でも……自慢じゃないけど、俺、高校では1度も告白された事なんて無いぞ?



俺が不思議に思っていると、弥生は益々拗ねた顔で、若干睨むように上目遣いで俺を見た。

< 230 / 502 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop